僕の初恋の人 |
- 日時: 2005/08/09 14:30
- 名前: 兎菊
- 僕には今、恋人がいる。
だけど僕の初恋の人はこの人じゃない。 −三年前− 「室枝(むろえだ)くん」 「何?」 「噂どうり不良なんだ〜♪」 彼女はいきなり僕を呼んだ。そして楽しそうに不良と言った。この人は…? 「私があなたの新しい担任よ。昨日学校サボったんだよね。なんで?」 「あんたに関係ねーだろ」 彼女に会ったのは初めてだったが、このかんじは長年会っていなかった友達と久しぶりに会ったときのかんじに似ていた。 「そうかもね」 彼女は僕の態度に何のケチもつけずに続けた。 「この学校は、教師になって初めての学校なの。だからわくわくするし、どきどきもするの。わかる?この気持ち」 彼女が何を言いたいのかがよくわからなかったが、これが彼女との出会いだった。 −次の日− 「室枝くーん!」 彼女は走りながら僕を呼んだ。息が弾んでいる。 「センセ…」 僕は少し戸惑った。彼女を先生と呼ぶべきだろうか?それに…。 「今日で会うのは二度目だね!私が担任になったんだからもう二度とサボらせないからね♪」 彼女は子供みたいな無邪気な様子で言った。 もう二度と…。言われなくてもサボったりなんかしない。彼女に興味を持ったから。 だが何故興味などが湧いてくるのだろう? 「はんっ、どうだかな!あんたにできんのか?俺をサボらせないなんて大それた事がよ」 僕はわざと悪ぶって言った。 彼女の周りには今までの教師とは違う雰囲気が流れているような気がした。しかしそこがまた僕の興味を湧かせる彼女の魅力のひとつなのかもしれない。 「見てなさいっ!私があなたを変えてみせるからねっ!!覚悟しときなさい♪」
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