てくのろじぃ |
- 日時: 2005/04/22 17:55
- 名前: くぐり
- てくのろじぃ
くぐり
時は2450年。未来の世界が広がっている世界。 ゲームだって、デパートだって、ハイテクに生まれ変わっている。 「ねぇ、もう帰ろう。」 「そうだよ、もう夕方だし…。」 子供の話し声もたくさん聞こえてくる。デパートのゲームセンターで、遊びすぎているのだろう。お金もみるみる減っているサイフが、子供達の手の中にあった。 その中で、変な声も聞こえてきた。 「…だろ?そうなると、ここは、オレの家なんだ。」 この未来、タイムマシーンというものがあるのをご存知か…。この少年、タイムマシーンを利用して、2005年から遥々やってきたのである。その友達もいる。 「そっか、うちはあっちかな。」 女の子の声も聞こえる。 少年は、パーカーにジーパン、キャップという未来でいう古い格好。彼等でいう着物である。少女もベストにプリーツスカートという普通の姿。 「ね、ちょっと散歩してみない?」 「そうだな、面白そうだし。」 二人は歩き始め、デパートに向かった。 結構な広さである。2005年は小さいほど、ハイテクで、大きい。 「んあー、すっげー。」 見上げてばかりの二人を、未来人はクスクス笑う。古臭い服に、この反応では、笑われても可笑しくない。 「ちょっと……何か笑われてるよ。」 「…そっか、ここは未来だから…。」 二人は服屋へ直行。 「あの、何かいい服ありませんか?」 店員は目を丸くした。服装であろう。 「はい、少々お待ちください。」 動揺しながらも店の奥へ向かった。 そうして持ってきたのが、未来服。 「オレのは、コレだよな。」 青と緑のシャツとズボン。スピーカーみたいな機械と、ボタンがいっぱい付いてる。まさしくハイテク。 「あたしのは、こっち。」 ピンクのパーカー風のシャツに、オレンジのスカート。こちらもハイテクそうなボタンやら何やらが付いている。 「面白そうな服だな。」 「そうね、なんだか未来の探検隊の制服みたいだわ。」 二人はそう言って、店を出ようとした。 「ちょっと待って!」 店員が呼び止めた。 「…?何でしょうか…?」 不思議そうに振り向いて。 「アンタら、過去から来たんだろ?」 よく見れば同じくらいの少年がカウンターに身をのりだしていた。 「…はい、2005年から。」 「やっぱりか。だからそんな古い服をねぇ。」 彼は黒い長めのシャツに、白いジャージ。普通の服装だった。 「何か、ひっかかる事でも?」 「ああ、過去のヤツらは最悪だって新聞の記事があったんだぜ。よくココまで無傷だったな。今の住人は、汚れきってる世界を過去のヤツらのせいだって、怒ってるワケなんだ。」 二人は彼の話に聞き惚れた。
「……そんなに汚れていたんだ…。」 「そうさ、ゴミは道いっぱいに捨ててあるし、川だって真っ茶色。」 「確かに…。2005年も困っていたわ。そういえば、森も何も無いけど…?」 「それなんだ。森林伐採のせいで、未来には森が無いどころか、木一本も無い。」 「か、川は?海は? それはあるんだろ?」 「いぃや、無い。過去の災難が、皆未来に飛ばされて、この時代はハイテク(最高)であり、不愉快(最悪)だ。」 「未来は、明るく見えて実は何も無いのね…。」 2005年の悪さが、未来に響くのは皆知っているハズだ。それにも関わらず、バカげた事をする者がいる。未来の住人は怒っていない、激怒している。いや、それ以上だ。 こうなるとは言い切れない。でも、なると予測はできる。 二人は、こう決めた。 未来にいる間、世界を変える。と。
二人の世界変えは、今から始まるのである。

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