Re: ひきこさん ( No.1 ) |
- 日時: 2004/07/25 22:31
- 名前: XXX <vegetable-juice541q@dream.ocn.ne.jp>
- 僕が小5の時ですから、10年前の話です。
あの出来事を忘れた事は1度もありません。
あの時のメンバーは、 健、孝史、五郎、そして僕でした。
僕らはいつも一緒の仲良し4人組でした。 あの日も4人仲良く遊んでいたんですが、 雨が降ってきたので、家の遠い孝史だけは一人で先に帰りました。
その帰り道、彼は通学中に通る大きな橋の下を猛スピードで走っている人を見たそうです。
それは女の人でした。
彼女はちょうど孝史くらいの大きさの人形を引きずっていて、 白いぼろぼろの着物を着ていて髪は長く、顔にかかっており、 異様に背が高く顔は遠くからでもはっきりわかるほど、目と口が横に裂けていました。
そして目を凝らして見てみると、彼女が引き摺っていたのは、人形ではなく小学生の男の子でした。
孝史は恐ろしくなって逃げ出そうとしたんですが、 それに気づいた女は何かを叫びながら彼を追いかけてきたそうです。
何とか彼は逃げ出し、次の日に僕らにこの事を話してくれました。 しかしそんな事があるはずないと、僕らはそれを信じようとはしませんでした。
そして、それから何日かが経ちました。 その何日かは快晴が続き、孝史もその事を忘れてしまった様子でした。 まぁ、僕も忘れていたんですが。
その日の夕方、窓の外を見ると小雨が降ってきました。
それを見て孝史はあの事を思い出したらしく、しきりに窓の外を気にしていました。
そして、
『あいつだよ!校門のところにあいつがいるっ!』
孝史は突然叫びました。
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Re: ひきこさん ( No.2 ) |
- 日時: 2004/07/25 22:37
- 名前: XXX <vegetable-juice541q@dream.ocn.ne.jp>
- 『あいつだよ!校門のところにあいつがいるっ!』
僕らが窓から外をみてみると、 薄暗い小雨の中一人気味の悪い女が下を向き体を震わしながらたっていました。 その女は、みんながいる窓のほうをむくとなにかを叫びながら、横走りに動きすごいスピードで校舎に向かってきました。
『やっぱり孝史が言ってた事は本当だったんだ!みんな逃げろっ』 健がそう叫ぶと、僕らはいっせいに逃げ出しました。
僕らは下の階に下りようとしましたが、 既に下にはあの女が来ており、その女の姿を僕らは目の当りにしました。 女の背は学校の天井につくくらいの高さだったのです。
僕らはバラバラになって逃げることにしました。 そして僕らはそれぞれ隠れながら、女が行ってしまうのをじっとして待っていました。 外では気味の悪いおんなの声とひたっひたっ、たったったったっというすごいスピードで動いている女の足音がずっと聞こえていました。
そして、音が聞こえなくなると、僕は隠れていた掃除用具入れの中から、そっと外の様子をうかがってみました。
朝方になって、健は隠れていた理科室を出て、僕のいる教室へと来ました。 健が「大丈夫かい?」と聞くと、僕は掃除用具入れの中から出ました。
健はほっとして、五郎の居場所を聞いてきました。 五郎は学校の柵をこえ、なんとか家のほうにむかっていったよと教えると、今度は孝史のことを尋ねて来ました。 僕は夜中にあった出来事を思い出し、震えながらこう言いました。
『僕見たんだ・・・僕・・夜中にあいつの気配がないことに気づいてそっと棚を開けてみたんだ・・・そして外の様子をうかがおうと窓の外を見てみると・・・・あいつが・・あの女がすごいスピードで孝史を引きずりながら走り去っていくのを・・・・』
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Re: ひきこさん ( No.3 ) |
- 日時: 2004/07/28 00:10
- 名前: XXX <vegetable-juice541q@dream.ocn.ne.jp>
- 彼女の本当の名前は,『森妃姫子』と言います。
背が高くて,活発で良く笑う可愛い娘でしたが、先生にえこひいきされたことと、この名前が偉そうだと言う事で、彼女は長い間虐められてきました。かばんの中に子猫の死骸を入れられたり、給食に蟲を入れられたり、上靴をカッターでズタズタにされたり、教科書をゴミ箱に捨てられたり、掃除用具のロッカーに押し込めて閉じ込められたり。 思いつく限りの虐めを受けて来ました。 ある日,虐めグループが彼女の手を紐で縛って、足を持って学校中引き摺り回しました。 「ひいきのひきこ、ひっぱってやるよ!」 ひきこさんは痛がって泣き叫びましたが、誰一人として助けようとせず、それを笑いながら見ているだけでした。学校を一周して教室に戻ってきたとき、彼女の顔には曲がり角に打ち付けられた時に出来た酷い傷がありました。 それで、ひきこさんはとうとう学校に来なくなりました。 ずっと、長い間家の中に篭り、布団を被って泣き続けるだけの毎日でした。家では父親が酒乱で、ひきこさんを殴ります。母親と一緒になってまたもひきこさんを引き摺り回します。 それでも、ひきこさんは泣きながら家具にしがみついて学校に行こうとしません。そのうち部屋から出てこなくなったので、親は一切ご飯を与えないことにしました。やがて、しばらくして親が部屋を覗きこむと,其処には空腹で虫を捕まえて食べているひきこさんの姿がありました。 親は気持ち悪がって彼女を閉じ込めたまま、部屋から出そうとしませんでした。ただ、日に一度、コンビニの100円おにぎりと水を差し入れるだけで、彼女は部屋から出ることなく、何年も何年も、その部屋の中だけで過ごしました。
・・・・ひきこさんは雨が好きでした。 家の外で鳴くひきがえるの醜い顔は、自分の顔に刻まれた傷の醜さを忘れさせてくれます。 それからしばらくして、雨の日にひきこさんが小学生を襲うようになりました。窓から抜け出て、異常にひょろ長くなった背丈で、嘗て自分を虐めた小学生を今度は逆に引き摺るようになったのです。 彼女は顔を見られるのを極端に嫌がり、みんなが傘を差して視界が悪くなる雨の日以外は家の中に引きこもっています。しかし、雨が降ると近隣の小学校の付近に出没しては、小学生を追いかけるのです。 何でも、ひきこさんはおかしくなってしまって、傷が治りそうになるたびに自分でカッターナイフで切りつけて、それで口と目が裂けてしまったとか。不思議と、目立つ容貌にも関わらず,彼女を目撃するのは小学生だけでした。そして、彼女は自分の顔を見た小学生を決して逃がしはしないのです。 小学生を見つけると,恐い顔で追いかけながら『何故逃げるー!私の顔は醜いか!醜いかァァァー!!』と叫びながら追ってきます。 この時,何故かひきこさんはまっすぐ走れません。カニみたいに横向きに走るのに,異常に足が速いのです。そして、足を捕まえると,そのままズルズルと引き摺って、猛スピードで走り出します。階段も平気で引き摺ったまま走るので,そのうち小学生はズタズタの肉塊になります。それでも、次の小学生を見つけるまでは彼女はその足を離さないのです。 彼女の家には、引き摺られた二人の親と,引き摺られた小学生がコレクションされています。それで、雨が降ると彼女はその時一番お気に入りの子を連れて出かけるのだそうです。だけど、ひきこさんは虐められッ子だったので、虐められている子は襲われないそうです。それと、名札に嘗て自分を虐めた子と同じ名前が書いてあると、恐がって近寄ってこないそうです。 ひきこさんに出会ったら,助かる方法は幾つかあります。 一つはさっき言ったように、虐められっこか、虐めっ子と同じ名前であること。 もう一つは、『私の顔は醜いか』と聞かれたときに,逃げずに『引っ張るぞ!引っ張るぞ!』と叫ぶこと。 この時普通に『綺麗だ』と言うと,気に入って引っ張りたがります。また、『醜い』と言うと、怒って引っ張りたがります。更に『まぁまぁですよ』と答えても、無駄です。 ひきこさんは歪んだ復讐の為に小学生を引っ張りますが、結局自分も引っ張られたことがトラウマなのです。
僕は今になってこの事件のことを思い出してしまい、 都市伝説に詳しい大学教授のもとへ行きました。
そして、僕があの事件の事を話すと、 先生はそのように教えてくれました。
10年前の事件ですが、孝史は次の雨が降った日の夜に、あの橋の下で見つけられました。 既に息はなく、体中ズタズタの無残な姿で発見されました。
そして最後に孝史を見たのは恐らく僕。 次に狙われるのではと心配していたが、 結局何もないまま10年が過ぎました。 小学校はとっくに卒業したのだから、もう心配はないだろうと思ってました。
先生の大学を出ると、外は雨が降っていました。
傘を持ってきていなかったので、走って帰ることにしました。
すると、目の前に人がいたことに気がつかず、思い切りぶつかってしまいました。
「あ・・・すいません・・・・・・・・!!!???」
目の前に立っていたのは、白いぼろぼろの着物を着た女。 背は僕より50センチ以上高い。 髪はボサボサで、目と口が大きく裂けていました。
そして、
それはまぎれもない、 【ひきこさん】 だった。
終
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Re: ひきこさん ( No.4 ) |
- 日時: 2005/05/04 14:08
- 名前: ポチ
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Re: ひきこさん ( No.5 ) |
- 日時: 2005/07/20 09:30
- 名前: まり <mazide_love@yahoo.co.jp>
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これ知ってます! ( No.6 ) |
- 日時: 2005/08/06 17:10
- 名前: 兎菊
- ずっと前に“運命のダダダダーン”でドラマみたいに再現してましたよ。
ひきこさんって滅茶苦茶怖いですよね。
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