第4章:地獄の試験(後編)

今は朝の学校行きのバスに乗っているところ、もちろん今日が監督の言う最終入団テスト。

佐伯:「何はともあれ僕達2人とも最終テストまで進めてよかったですね。
溝口:「当然!でもあの橘には納得いかねえ。」
佐伯:「そうですか、でも橘くん本当はすごくいい人なのですよ。」(溝口くん、この元気だと昨日までの足の痛み直ったのかな、だとするとすごい回復力ですね。)
佐伯:「最終テストは試合形式らしいですよ。どうやら溝口君は僕と橘君がいるチームの反対のチーム、つまり僕からして相手チームにいるみたいです。」
溝口:「ほう試合形式か。へへ、あいつピッチャーだろ、って言う事は俺が全打席ホームラン打ち、やつは恥を欠くことに、へへへ」
佐伯:「そうとうな自信ですね。」(橘くんの球は簡単に打てませんよ。)
溝口:「当たり前だ!あんなやつにかつのは楽勝!ってついたぞ。気合入れていこう!」
佐伯:「はい!」

2人が到着した時にはもうすでにグラウンドには1年軍の緊張の渦が回っていた。

近郷監督:「それでは早速、最終テストを始める。各チーム列を作って並べ!!!」

瞬時的に並ぶ1年軍。1チームちょうど9人ずつになった。
桐原キャプテン:「みんなよろしく!俺はこのチームのキャプテンを努めている桐原進介です。みんなこの最後のテストがんばってください。」
1年軍:{パチパチパチパチ}

近郷監督:「それでは最終テストを詳しく説明する。基本的にはA対B、C対B、の試合形式をするんだが、もちろんこのテストにも失格や合格がある。みんなそれぞれ5点のライフを持って始める。三振、エラー、は個人に減点、そして失点はチーム全体への減点となる。だが点を入れたり、ファインプレーをすれば、その者にプラス点になる。点数が0になったその時点でその者は試合を抜けてもらう。そうなった場合はチームにも迷惑なので気をつけるように。だがこの試合には裏ルールがある。その裏ルールは9イニング目が始まる前に発表する。」

1年軍:{うわあ、かなり厳しそう! 俺達大丈夫かな?}

近郷監督:「よし、桐原!C、Dチームを向こうのグラウンドに連れてって試合を始めろ!」
桐原キャプテン:「はい。」

C、Dチームがグラウンドへてくてく歩いていく。

近郷監督:「よし、A、B、チームオーダーと守備整理を5分でしろ、その後試合を始める。

そしてオーダーが決まった。Aチームのキャプテンは橘という形になり、そしてBチームは溝口が無理やり仕切っている様子。
Aチーム:{よし、絶対にうかってやる!}
Bチーム:{俺達だって負けないぜ!}

Aチーム       Bチーム
1   田原   ライト   1  真中  センター
2   藤井  ショート   2  神奈川  二塁手
3   森田   一塁手   3  亀井   一塁手
4   佐伯    捕手   4  溝口  ショート
5   本庄  センター   5  川岸   三塁手
6   酒井   三塁手   6  浜中   ライト
7   永井   レフト   7  五十嵐  レフト
8   佐々木  二塁手   8  真鍋    捕手
9   橘     投手   9  川崎    投手

Aチームの4番は佐伯、Bチームの4番は溝口になった。

近郷監督:「よし、それでは試合(最終テスト)を始める!!!Bチーム先攻、Aチーム後攻だでは、プレイボール!!!」

いよいよ試合がはじまっただが…
審判:「チェンジ!」
Bチーム:「まじかよ!?あの橘ってやつあのすごいナックルだけで三者連続三振?もう三人も減点されたぜ!」
近郷監督:{ほう、おもしろいナックルだ。}

初回でのAチームの攻撃では三振は無かったが川崎の好投でノーヒット。
そしていよいよあの対決、2イニング目の表、橘vs溝口。

いよいよ盛り上がってきましたが第4章はこれでおしまいです。果たして溝口は橘のナックルを打てるのか?次章この厳しいルールにより大波乱!!!

第4章:地獄の試験(後編)「終了」