ninja-z

作者:さまわら

第一話「僕の祖父。。...」 

2003.09.14
僕は久々に学校に登校した。
なぜ?って?それは、また今度の機会に話すよ。
とにかくその日、僕の運命を変える出来事が起きたんだ。

僕は、学校を一番に出ると家をめがけてダッシュした。
ところが、突然後ろから首筋をつかまれたのであった。
「あなたは凪 佑介さんですね?」
僕が顔を上げるとそこには、バイクにまたがった
若い男がいた。これはあとで気がついたのだが
彼のバイクには(ninja)そう書かれていた。
「は、はい。」
僕がこわばった顔で答えると、彼はニッコリ笑って
「念の為、指紋チェックをさせてください。」
と言って、まだ返事もしていない僕の指を
変な機会(ミニパソコンのような・・・)に押し付けた。
「よしOKです。オキナ様があなたに誕生会に出て欲しいと言っていました。」
「オキナ?・・・・」
よく考えると父側の祖父だった。幼いころに会ったきりだったが・・・・
「はい。今日、夜8時頃に迎えの車が来ますのでそれまで、準備をしておいてください。」
その若い男は僕がわかるように丁寧に話してくれた。
でも、なんか変な感じがした。知らない人に幼いころに
会ったきりの祖父の誕生会に招待され、それまでに準備をしろと言われた。。。
なぜ、祖父が自分で会いにこないのだろうか?
「おっと、言い忘れてました。お母様には、言わないように。とオキナ様が言っておりました。」
去っていく若いバイカーの背後を見ながら、僕はますます怪しいと思った。
でも、なぜか8時までに祖父の写真を見たりして準備を完了させていた。
なぜだか僕には、あの男の話が本当のように思えたからだ。

・・・8時00分。学校前。
僕がその場所に着くと黒塗りリムジンがどーんと構えていた。
どうやら何分も前から待っていたようだ。
一瞬、へんなことが頭をよぎったが、そんなことは無視を
して、いつの間にかリムジンの前に立って居る男に話しかけていた。
「あの〜。凪という者なのですが・・・」
「おぉ、あなたが佑介さんですか。念の為、指紋チェックを行います。」
(ピッ)さっきと同じくなれた手つきだった。
僕は、かなり厳重だなぁ。と思った。

車に乗せられ、高速を飛ばすと、神奈川県についた。
母の手帳にも神奈川県に住んでいる。と記されていた。
自分のなかの不安がどんどん消えていくような気がした。

・・・9時15分。オキナ邸前。
巨大な家の前で泊まり、降りろ。と指示をされた。
降りるとそこには写真でみた、自分の祖父が立っていた。
「おぉ、よく来たなぁ。久しぶりだなぁ。」
祖父は、色々なことをつぶやきながら僕に近づいてきた。。。


一話終