ここはデムアスア大陸・・・・
                   東にレスパ王国    西にガラドン王国
                        がある・・・・・・・      
                 しかし、13年前にガラドン王国直属七騎士団に
                   レスパ全領土を制圧されてしまった・・                   
                       その13年後・・・・
                    一人の少年が一つのことをきっかけで 
                 デムアスア最強の騎士の証、@ゲルニカ@を求めると 
               同時に・・父を探すたびに出ることになる・・・・           

                   
                          ハロルド冒険記

                           〜風の章〜 

                        作者:ナオジマン


ボクはドラン・ハロルド、きょう16歳の誕生日をむかえる、ここはレスパの街、レスパ高原にそびえたつ、レスパ城の
城下町だ、といっても13年前、ガラドン王国の者に支配されてしまったハァ、!王はガラドン直属騎士団     
のウインド・ストーム団にいいように操られてる。



 
                      一部 午後の騒動

そよそよ風が気持ちいい、獅子王の日(日曜日)の午後で屋根にのぼって風を感じるのは最高だ
「ハロルド!ご飯だよ!」
母さんの怒鳴り声
「ハロルド!きなさい!」
母さんのフライパンがとんできた
ゴン
「・・・っってぇな!母さん!聞こえてるよ!なんだって」
「聞こえてないじゃない!」

シューー
母さんはなんと愛する息子に・・・包丁を投げつけてきた

シュゥゥーー
ボクはマトリックス風のよけてみた
「あぶネェな!!!」
「いいから!あんたの誕生日を祝うためにセレフィンちゃんとライン君がきてるのよ!」

「あいかわらずだなぁ・・はやくしろ」
クールなライン、将来を有望視されてる剣士、そういう何気ない性格は嫌いだが、友達としては好きだ
「今行くよ」
ヒュ
そういうとボクは屋根から飛びおりた
ドシーン!
グハァ!着地失敗・・・

「ダサァァァッァ!」
いちいちこんな長くいってるのがセラフィン、うるさい娘だ、せっかくの誕生日くらいゆったりしたい

「とりあえずなか入ろうよ・・外さみぃ」
いつのまにかあたりは暗くなってきた

とりあえずみんなでパーティーをして祝った近所のじっちゃんばっちゃん小坊主
昔のしきたりで獅子王産まれの子の誕生日は盛大に祝うというそうだ、だから・・この地区一帯の人が祝ってくれた

「さぁさ!いっぱい食べておくれ!あんたのために三日前からシタクしたんだよ!」
「ハロルドにーちゃんおめでとだじょー」

そして恒例のプレゼンツタイム・・
「うーんほとんどは老年(去年)とおなじプレゼンツだ・・・」コツ
いて、指を切った、血が出てきた
「つばつけときゃなおるわ」
ラインがそういってきた
そういえば昔からいろんな迷信があるな、イタイのイタイのとんでけーとか、つばつけりゃなおるとか
「ほえー・・今日は満月だー」
セラフィンそういったもんだから上を見上げてみた、満点の星空の下ぼくたちは迷惑なほどにお祝いをしてる

「ところで」さっき指を切ったアレ・・なんだろ

ガサゴソ・・どこにでもあるような音だ・・・ゴツ、あった
「よいしょ」そういうとボクはブツをもちあげた


「剣?」
それは立派な剣だった横幅7センチ、縦70センチくらいかな?
ためしにそこら辺の食器をきってみた
シュ!スパ
「すばらしい」
その言葉しか出なかった・・・その丁度10秒後


「キャーー!!!」
叫び声が聞こえた、ボクは一目散に駆けつけてみた

「ウインド・ストーム騎士団長 ウインド・ゲインだ!ここで奇妙な音がした!だれか実体を知らぬものはおらぬか!」
オイオイ・・騎士団長みずからおでましか

「ハ・・・ハ・・・ハロルドが振った剣からしました・・」

「は?」
そういえばものすごい音がした、え?
剣をふった後をみてみた・・・大地が引き裂かれてる!!!!!!!
「こ・・これを俺がやったのか・・この剣で!!??」
気が動転したのか気絶してしまった


レパス城・改めウインドゾーン


「・・・・・・・・っ」
目が覚めてきた
まだ頭が重い・・ん?縛られてる!
ひっしにもがいてみたほどけない、何も縛られてないのに!ナゼ!

「おきたようだな」
だれかがはいってきた・・・ウ・・

「よぉ起きたか?俺はウインド騎士団2番隊副隊長、ザ・ゼノだ

ゼノとなのる男がはいってきた

「だ・・れ・・だ・・だせ!ここからだせぇ!!」
ボクは必死に叫んでみた
「ったくよぉ・・お前が悪いんだぜ」
ナニを言ってるんだそうおもえた
「ボクはただ剣を振っただけだ!それでちょっと大きな音がしただけだろ!」
必死に訴えてみた
「ケッ!んなことが今の世の中通じるか!お前がやったことはな・・・」
次にとんでもないっ言葉がでてきた
「おまえは・・・騎士団団員を5人殺した、あの大陸割りでな」

                     え?
「おれが・・なにをしたって?」
・・・・・・・・
「人を殺した」
ゼノはそうあっさりと言うと呪縛をほどき、はき捨て言葉をいい監獄をでた
「お前の死刑執行日は・・・継ぎ目の週(来週)の獅子王の日だ!!」

バタン!!!

「・・・・・」
いうことがなかった、とにかくおもうことは「逃げる」だった



                    二部 脱走



監禁されてから三日がたった、ボクは脱走のためにあることを考え付いた

{鍵を持つ番人が通り過ぎる→とおりすぎるところをつかまえる→気絶させる→鍵を奪う→逃げる}

「(ヘッヘッ、ボクって天才」


トットットッ・・・
丁度、鍵を持つ兵がちかづいてきた・・・いまだ!

ガシ
「な・・なにをす・・」ボカ ドスン
ハァハァ・・

ガチャガチャ
「くそ!鍵が多すぎてわからねぇ!」
カチャ
「これか!」
ハロルドは30はある鍵のなかから1個をさがしだした
「さて・・これからどうしよう」
とにかく、ひとけのない場所に逃げた
「・・・・それじゃあお前は作戦を失敗してノコノコ逃げたわけか・・」
誰かの声が聞こえる
「(あ・・あれはウインド)」
そこにはウインドがいた
「・・・!・・・・なに!あの小僧が・・・なるほど、それでは城下町に「細菌兵器」を撒き散らす作戦は次回に変更だ、まずは・・・
を殺せ!」
ナニ言ってるのか良く分からなかった、でも・・細菌兵器?を撒き散らすことがわかった・・

「(・・・・レスパに細菌兵器を撒き散らすだと!ふざけるな!)」
声にだしたかった・・でもだせない・・


「よし、このの窓から・・・ぐはぁ!シタに堀が」
・・・・・
「だれじゃ!」
マズイ、みつかった!しかしその人はダレも呼ばずにこちらへ来た
「・・・んむぅレスパの人じゃの」
だれだ!!??月の光で顔がゆっくりゆっくりと・・
「・・・レスパ王・・・」
なんたる遭遇・・それはレスパ王だった
「ワシをしっとるのか?・・・君は監獄に入れられてた・・反乱分子かね?」
「なんということだ!ボクはただ・・ただ・・」
いえるはずがなかった、自分が大地を引き裂いたこと、騎士団員を・・5人も殺してしまったこと
「よいよい・・君にはなにか聖烈なものがながれてる・・ワシにはてにとるようにわかるのじゃ・・それに」
「うるさい!あんたはこの美しいレスパをガラドン王国に引き渡した!なにもせずにな!」
ボクは胸のうちに秘めていた言葉をだしてしまった
「・・・ワシがなにもしなかったと思ってるのかね?」
「・・・」
言葉が出ない・・自分のことがどうのこうのという前に・・この王が憎い、それだけだったのに
今は・・今は・・・
「人が来たようじゃ・・ささ、はやくいきなされ」

そういうと王はボクをかばうように隠してくれた、そのすきにボクは窓から飛び降りた

ボチャン! なんとかやってのけた

「ナゼあの・・臆病者が・・・いや僕がそう思ってただけなのか?それとも・・」
いろんな疑問が出てくる、が
「お〜いだれかいるぞ!!ものども出会え出会え〜!」

ザザザザザ

いつのまにか周りを敵で包囲されてしまった
「ワレワレは暗部兼偵察部隊である!おまえを殺しにきたぁぁぁぁ!ガガガ」
「(ヤバイぞこいつら・・機械でできてやがる!?)」
そう、それは特殊部隊というものなのか・・全身機械機械機械・・体部分が一つもない。少しあるくだけで「ギ・・ギ・・」といたむ音が出る

「ここはとおさん・・お前コロス・・」「ギ・・ギ」
「(っ戦うか・・」
でも今ボクは武器をもってない、これこそ絶対絶命
「ウグギ・ガ・・ギ・・かかれぇぇ!!」
「やびぃ!」
そのとき空から剣が降ってきた。そしてその剣がちょうど相手の一人に突き刺さった
「ギャアァァァッァァ!!!」
ボクはその剣を抜き取ると
その一人を斬りつけた
ぐさぁ!!おびただしい燃料がボクの顔に飛び散ってきた
「血じゃないだけでもまだマシだぁぁ!!」
ボクはそういうと一人、また一人と斬りつけた
「チョウシにノルナわかぞウがァ!!・・」
相手もただやられてるだけとはいかないようだ
「ウオォォ!!」
そう叫ぶと相手はとんでもない速さで近づいていた
「機械仕掛けでその速さかよ」
シャ ボクの頬に小太刀がかすった
「・・・」
「まだまだぁぁぁ!!!」
「・・・キミ、ボクの顔にきずをつけたね・・」
「アァ?」
「・・・シネェェェェェ!!!」
そういうとボクは目の前が真っ白になった

15分後

「ハァハァ・・」
きがついたときには周りにいた敵がいなくなっていた
「こっちだーはやくこーい!」
また敵に見つかったのか、ボクはおもいっきり茂みに駆け込んだ
「(いてぇ!イバラがいっぱいある・・」
そこは運悪くイバラ園だった
「(たく!風のウインドと言われてるわりにカワイイ趣味してんじゃねぇか!」
「そっちいったかーさがせぇー」

それから何分たったか・・

「もう・・まいたかな??」
ボクは茂みからでると城壁をよじ登り
外へと抜け出すことに成功した


                   風の章 最終部 旅立ち               


それから3日おきに騎士団員がレパスを見回りに来た
その度俺はライドの家にかくまってもらった・・そんなことがつづいた
「お前も大変だなぁハロルド」
ライドのいうとおり三日おきにしっかりと隠れなくてはいけないのだ
「でもこの町に迷惑は」
その時ハロルドの脳内に悪夢がよみがえった「・・・!・・・・なに!あの小僧が・・・なるほど、それでは城下町に「細菌兵器」をまき散らす作戦は次回に変更だ、まずは・・・を殺せ!」

「?迷惑はなんだって」
「いやなんでもない」
いえるはずがなかった、せめてこの町の人には迷惑はかけたくない、ただその思いに一心していた

「今日もドラン・ハロルドをさがせぇ!みつけしだい私の前にさしだせ!」
レスパ城にはウインドの怒鳴り声がきこえる
「ゼノ!ゼノはおらぬか!」
ウインドはゼノを呼んだ
「はっ!ザ・ゼノ!ただいま参りました!」

「お前に最終探索をいいわたす!町をさらけだしてもいい!シッパイしたならば・・シッパイしたならば・・3番隊平騎士に降格だ!!」
ウインドの口からとんでもない言葉が出てきたそのいい加減な言葉にゼノもさすがに怒りの色がでてきたようだ
「ふざけないでください!!!俺だって必死にがんばってこの地位に着いたのに!!」
そういうとゼノは最終探索にでた

「た・・たいへんよ!!」
セラフィンが大声を出しながらやってきた
「町が・・町が!!」
「あぁ?うるせぇなセラフィン!!」
「壊されていくの・・」
セラフィンは床に沈むようにへこたれてしまった
「な・・なにぃぃ!!」
「ゼノって男が・・「ハロルドをさしだせって・・砲撃隊まできて町を破壊していって」
怒りがこみあげてきた
「ボクはゼノを倒しにいく!!!」
そういうとボクはライドの家のドアをつきやぶり外へ出て行った
「俺ん家のドア・・・」



「ハァハァふざけんなゼノめ!!」
そういうとゼノを先頭にしていた2番隊騎馬隊がやってきた
「はははは!!まさか本人がわざわざやってくるとはな!!」
「ふざけんな!レスパの町を・・かえせぇ!!」
「しねぇぇ!!」
そういうとゼノは愛用の刀をふりおろしてきた
「俺の夏令(げれい)はきまずいぜぇ!」
ブショ  やなおとがした俺の肩がきられた

「ってぇぇぇぇぇ!!」
「特殊部隊とはわけがちがうぞ」
「はぁはぁ・・ボクは!!おまえをゆるさねぇ!」
そういうとバクはもちあわせていた剣でゼノの馬を斬った
ヒヒーーーン!! 馬は殺さぬ程度に斬っておいた



いきなりゼノの重い口がゆっくり開いた
「おいハロルド、@ゲルニカ@ってしってるか?」
いきなりゼノがそんなこといいはじめた
「んだよしるわけねぇだろ!俺は生まれてこのかた、外の世界を見たことがねぇ!!」
ゼノは薄ら笑いをするとこうつぶやいた
「@ゲルニカ@は風・炎・水・光の紋章がうでにやどったときあたえられる紋章だよ!この世界の剣豪になれるんだぜ!!
俺はこの騎士団ハネったら外の世界でうでをみがくいきおいよぉ!!」
なんだかよくわからないけどすごいってことはわかった

「それがなんだ!ボクは・・ボクは・・この町を汚したおまえらがゆるせない!!この町は美しい!お前らがこの町を汚す権利はない!」
そのとき一本の剣が目の前に現れた
「なんだ・・これ」
よくわからなかった
「そ・・それは風の剣・・いや風の紋章、サイム!」

そうすると老人が現れた
[それはおぬしの守りたい気持ちが宿った剣じゃ、わしの名はサイム、その剣自身じゃ、わしゃおぬしの心が心にしみついた
だからわしはおぬしのもの!さぁつかえ!目の前の闇をうちくだけ そしておぬしに技を伝授しようストームフライング、この技は脳内にメモリーさせておくからの]

・・よくわからなかったわかったことは目の前にある剣が風の紋章ってことだけ
とにかくボクはサイムを握り、ゼノに切りかかった!

「うおおおぉぉぉぉぉぉ!!」
キィン!キィン!バシ!!
はげしい剣術戦がつづく
「隙あり!」
ゼノの愛刀、夏令がボクの顔におもいっきりよってきた

「(な・・やべ」
ボクは間一髪よけた
「ちっ、そのままよけなければ楽にしてやったのによ」
ゼノの嫌味がボクの心に突き刺さった
「ボクはまだ、死ねないんだ!!」
「こしゃくな!」
キィン!カィン!
「ふふふ・・やはりキャリアに差があったようだな・・ハロルドよ!!」
くそ!ゼノに押さえ込まれてしまった、身動きがとれない
「奥義・厳冬歳(げんとうさい)!」
ゼノの必殺技がボクののど元に・・
「ボクは・・俺は負けない!」
ボクはゼノを蹴り飛ばしたそして
「ウインドストーム!!」
サイムをゼノに向かって振り、そうさけんだ。サイムの言ったとおり
「な・・風!!??」
強烈な風がゼノを包み込む
「グアアァァァ!!」
ゼノは山のむこうへとふきとんでしまった


「はぁはぁ・・終わった」
そのとき!ウインド騎士団の本体が来た
「小僧、ゼノを飛ばすとはよくやったものだなぁ」
ウインドだ・・
「あわてるな、俺とお前、二人だけだ」

「コロシテヤル」
「ハハハ!おもしれぇ!やってみやがれ!」
ボクはこのときコイツをたおせばレスパは自由になるその考えがあった

「おれのランス(槍)は切れ味抜群だぜぇ」
ブン!!
キィン!!
間一髪、ランスからくる攻撃を剣で防いだ
「ハ!!笑止!この程度の攻撃も普通によけきれんとは!」
「うるさい!ボクは学校の剣術の勉強で寝てたんだ!しょうがないだろ!」
「・・・お前バカか?」
「うるせぇ!死にさらせ!」
そのときボクは自分自身が醜かった
ブン!
「ゼノ戦の時の勢いはどうしたぁ!やはりサイムの力だけが働いていたのか!」
「ちぃ!負けるか!」
「冷静にならなくては一生、勝つことはできんぞ!ハロルドォ!」

ブショ

いやな音がした、ウインドのランスがボクの腹に突き刺さった
薄れ行く景色のなかでウインドがこういった

「ザコが」

とにかくむかついた、でもどうもできない全身の力が抜けていく



                     ショセンハソノテイド
                   ソレガオマエノチカラダ・・・
                   キミハサイムニタヨルシカナイ   
                     @チカラ@ホシイカ?
                       「ホシイ」


なんだ!なんだ!なんなんだよっ!脳内に繰るこの感じは!イヤダ!チカラなんていらない!
死にたくない!それだけだ!



                 デモ@チカラ@ガナクテハオマエハシヌ
                  ソレデモイイノカ?シニタイノカ?
                      サイゴノセンタクダ   
                     シヌカ?シナナイカ?
                         エラベ

ボクはチカラがほしい、そういうしかなかった。
「ホシイ!ホシイよ!チカラが!じゃなきゃ死ぬんだろ!だから死ぬよりはマシだ!チカラをくれ!」



                          ソウカ
                       ソレジャア@チカラ@   
                         アタエヨウゾ                                     
 
ヒュゥゥゥゥーーーー

「なんだ・・奴の身体に・・血が戻っていく!」
大出血をしてたはずのハロルドの身体に血が戻っていく、そして身体も元の姿に

「。。。ハァハア・・・・すごい、スゴイゾォォォォ」

グショ

「な・・はぁはぁ、グハァ・」
ハロルドはウインドの身体を恐るべき速さできりつけた

「アアアアァァ!!」
ウインドの叫び声が聞こえる

「ツギはクビダァァァァァ!!」

「やめてくれーー!!」


[そこまで!!]
な・・サイム?

「なぜそこにイルるるるる」
[おぬし、なにをしておる?]
「なにってウインドを殺して、」
[バカモン!おぬしはそんなことでいいのか!この場所を守る、その契約を交わしてこそワシを握ったんじゃ!ワシでウインドのハラワタ
斬りつけるとは]
「でもこいつを殺さなきゃ意味がない・・あれ?サイム?どこへいったんだ?」
[・・・ワシャおぬしを見損なったぞ・・おぬし自信が闇にのまれるとは]
そういうとサイムは遠くで黙りこくってしまった

側にはウインドの死体がよこたわっていた
ザァァァ  気がつけば雨がふっていた、それはこの戦いの終わりをものがったていた

そばでライドがポカーンとたっていた

「ハロルド、これお前がやったのか?」
「ああ・・」

町は破壊し、騎士団員の死体が無数に転がっている

「・・!!??」
「どうしたライド・・母さん!!」

母さんが家の下敷きになったいる!

「ああ・・母さん!!母さん!」
「ハロルドかい?おおハロルド!ああ・・わたしゃもうだめだよ」
「なにいってんの!さぁ手をとって」
「・・家が私を封じ込めてしまった、家神様の呪いだ、あと数分すれば私は砂となる」
「いやだ!いやだ!僕がこの家を壊す!」
「いくらどかそうとしたって、いくらこわそうとしたって・・家は壊れなかった・・」

「ハロルド・・よくおきき・・父さんのことを・・これからすることを」
「・・」
「父さんはねゲルニカを目指してた人だったんだよ、今となっちゃ行方不明だがね、でも貴方にこの剣を残してくれた」
そういうと母さんは誕生日の時あった剣をさしだした
「これをもっておいき、そしてゲルニカとなって父さんを探すんだ」
「分けわかんないよ!」
「う・・言いたくなかったでもあなたは真実を求めている・・父さんは・・ああ!だれにもいっちゃいけない!」
「いわない!いわないよ!」

「ドラン・セシム・ハリュウドだ」
「へ?それって・・あのレスパの伝説の騎士のこと?」
「ああそうだよ・・そしてこの世でただ一人、@ゲルニカ@になった男・・」
「・・」
「父さんはそして、紋章を元の位置に戻すと・・先代レスパ王を殺した・・そしてガラドンの天皇連帯恵帝(てんのうれんたいけいてい)
になった・・いわばガラドン王国でガラドンの次に権力を握る男・・」
「父さんが・・父さんが・・」


「もう砂にな・・る・・それじゃあ・・あなたは風の紋章を手に入れた、ほかの紋章のありかを教えるよ」

炎の紋章は・・火炎の山
水の紋章は・・水の聖域
最後に光は・・聖なる神殿
「にあるわ・・ゲルニカになれば・・ガラドンもたおせるは・・ず・・・」

母さんがかすんでいく
それをボクとライドはただみていた

「愛してるよ、ハ・・ロル・・・・・ド」
母さんが砂になった・・ボクはだしそうになった涙をぬぐった

「・・いこうか」
「ライド?」
「いこう!いっしょに!オレもついていく!」
「ライド!!!??なんでおまえまで」

「おれ・・前にもう真実をおしえてもらった・・お前の母さんにいわれたんだ「息子を頼む」ってな」
「なんでボクの旅に君らが・・」
「・・悲しいか?」
「・・・・・」
「そうか、ダレでもそういう感情をだしてもいい」
「ボクは・・守るべき町を・・家を・・・・母を!!」
「もうなにもいうな!なにもかんがえるな!前を見ろ!」
「・・・もう無理だよもともと国を取り返すなんて無理なんだ・・」
[バカモン!おぬしは母の意志を無駄にするきか!]
サイムが怒鳴りかけた、ボクは・・ボクは・・
[・・・おぬしは、なにがしたかったんだ?]
ぼくは・・ボクは・・なにかを守りたかった・・
[・・再度契約を結ぶ!おぬしがもしまた闇に飲まれたとき・・おぬしは死ぬ。ワシはそれを防ぐためについてゆく。
おぬしはそれを誓い、@ゲルニカ@になる、いいか・・最後のチャンスじゃ!おぬしは母の意志を無駄にするか!しないのか!!??]

「ボクは・・母さんの意思を・・無駄にはしない!!誓う!」
「・・ハロルド!もう一つの剣に名前くらいやれよ」
「・・そうだなレムゥでどうだ」
ボクは母の名前をだした、それを母と思い・・これからも一緒に生涯を歩むようにと・・

「じゃあそろそろいこうか」
ライドがそういった
「ああ・・まずは火炎の山に炎の紋章をてにいれに行くぞ!」
「おお!!」
そして少年たちは初めての外の世界の一歩を踏み出した



                          そして
                     ハロルドの冒険がはじまった
                   
                   しかしこれはほんの序章にすぎない 
                  
                  これからまた新たなる強敵が現れるだろう
                  
                  しかしそれに負けることなくすすむことが
              
                   @ゲルニカ@への道のちかみちなのだ   






                        ハロルド冒険記   
                     
                         〜風の章〜