第2章 「妹思いの兄」
 
谷本>犯人はこの3人の中にいるんだ!
山口>おいおいちょっと待てよこいつらは被害者だぞ!
谷本>だっておかしくないかい?1件目の被害者はふくらはぎの後ろ!
    2件目の被害者は太ももの後ろ!
    そして3件目の被害者はスネ!
山口>何がおかしいんだよ!?
谷本>スネだよスネ!一つだけ体の前でしょ?
    1・2件目は凶器を持って帰っている。
    けど3件目はバットを置いていっている。
山口>それは3件目でもうやめようかとか考えたんじゃないか?
谷本>違う。持っていきたくても持っていけなかったんだ!
山口>どういう意味だ?
谷本>犯人は持ち去りたくてもそうできなかったんだ。
    足を怪我してるからね・・・・
    そうだろ?吉原!
吉原>!!!
谷本>1・2件目は体から後ろだが3件目は体の前。 
    しかも凶器を置いていっている。
吉原>それだけで犯人あつかいかよ!たまたまそういう風になっただけだろ?
    それに証拠もないのによ!
谷本>お前さっきミスをしてしまったんだよ!
    スネを後ろからバットでやられたって言っただろ?
吉原>何がおかしいんだよ!スネを後ろか・・・・・
谷本>スネを後ろからだぜ?そんなの無理だよ
吉原>間違えたんだ。言葉を!
    そうだ!前から殴られたんだ!
谷本>もうやめようぜ!
吉原>・・・・・
谷本>原因は何かは知らないが、お前の事だから・・・
吉原>そうだよ!俺がやったんだ。
    俺な、小学生のときにいじめられていたんだ!
    坂上と上田にな!
坂上>・・・
上田>・・・
吉原>学校にくると殴られたり・・・勉強道具とか俺の持ちものを無くしたり・・・
    それでもまだ俺は我慢できたんだ!あの日が来るまではな!
    坂上と上田がよぉ、俺の妹を怪我させたんだ!
山口>!じゃあお前の妹が足を骨折したのはあいつら二人がやったことなのか?
吉原>そうだ。怒りが爆発してよ!それからいろいろ考えたんだ!
    あいつの痛みを味合わせてやる!ってな!
山口>だからお前足ばかりを狙って・・・
吉原>やり方は谷本の言ったとうりだ。まさか警察じゃなくて谷本にやられるとはな。
谷本>・・・・・・・
 
そのあと吉原は警察の方へ行きしばらくの登校禁止がだされた。
坂上と上田は吉原の家に行き妹に謝罪したそうだ。
 
山口>お前凄いな!
谷本>そ、そうかな?
山口>っていうか犯人を言い当てるときのお前と今のお前全然違うぞ!
    さっきの方がすっげ〜かっこいい!
谷本>あ、ありがとう。
山口>名探偵だな!
谷本>へへへへへ
 
僕は未だにあのときの目の痛みを覚えている。
確かにあの時からだ。急に僕の頭が冴えたのは。
なんだかこれからもいろいろな事が起きる気がする。
そして僕の目はいったいどうなっているのか・・・