探偵EYE
 
第1章  「目」 
 
僕の名前は谷本。僕は野球好きの中学生
勉強が苦手で遊んだり野球ばっかやってるどこにでもいる中学生だった・・・
 
・・・・・見えない・・・・何も見えない・・・・・真っ暗だ・・・・
ハッ!ハーハーハー・・・・・
夢か・・・
 
僕はあまり夢など見ないのに今日は夢を見た。しかも怖かった。
僕の目が殺人鬼に目をえぐりとられている夢だ。
朝はその夢を見たせいか、すこし両目が痛い。
けれど僕はいつもと変わらない朝を迎えて学校へ行った。
 
山口>よぉ!谷本!
谷本>おはよう!
山口>ところで聞いたか?
谷本>何が?
山口>それがさ〜・・・
 
昨日僕達が通っている中学校の生徒が事件に巻き込まれたらしい。
2年2組の俺の友達が後ろからバットで足を殴られ軽傷。
この前にも2件ほどそういう事件があった。
しかも全部中学生がやられている。
そして今日の朝、校長先生がその話をしていた。
学校でもその話で持ちきり。
 
山口>それでよ!犯人がさ、中学生らしいんだって!
谷本>!
山口>しかも!やられたやつらが全員元俺らが通ってた小学生の仲間!
 
この前の2件のやつが俺の友達だったのも知っていた。
犯人が中学生と知った僕は・・・
 
谷本>じゃあさ犯人が俺らの友達って可能性も・・・
山口>そうなんだよ!でぇ〜・・・
谷本>え!犯人探し!?
山口>そう!やらない?
 
山口はこういう事件が大好き!
ニュースで事件が起きたのを見ると犯人はこういうやつだとか、
事件ものの番組を見るとこいつが犯人だとかうるさい。
そして山口に誘われ僕達は犯人探しを始めた。
その山口の誘いから僕の目が変わっているのが分かってくるのである・・・
 
山口>まず1件目の被害者は・・・サッカー部の坂上だ。
    で、2件目が吹奏楽部の上田だ。で二人とも今は東山第二中学校で通っている。
    で、3件目が俺らの通っている東山第四中学校の生徒の野球部吉原だ。
谷本>関係あるのは俺らの友達ってことぐらいだよな・・・
山口>だろ?だから犯人は俺らの友達で、同じ小学校だったやつだ!
谷本>でもまだ俺らの友達が犯人って決まったわけじゃないじゃん!
山口>そうだが可能性はあるだろ?
谷本>・・・うん
山口>じゃあ3人呼んでみるか!
 
坂上>俺はサッカーの部活帰りのときに後ろからバットで右足のふくらはぎの後ろを思いっきり殴られたんだ。
    俺はそこまでやられてなかったから犯人の後ろ姿を見たんだ。
    背はそこまで大きくなかったんだ。多分、150ぐらいだったような。制服姿だったのも見た。
    確かバットの色は黒色だったな。
上田>俺は塾へ行く途中で、確か夕方らへんだな。俺も後ろからバットで足の右側の後ろの太ももをやられたよ。
    俺も犯人を見たけど背は160ぐらいはあったと思うよ。
    けど制服姿だったのは同じ。
    バットは黒色だったような・・・
吉原>俺は野球用品店に行って帰るときかな。
    後ろから左足のスネを後ろからやられた。バットで殴られたな。
    背はよくわからなかったけど、制服姿だったのは間違いないよ!
    バットの色は黒だった。バットは置いていって逃げたんだ。ほらこれがそのバット。
山口>身長があいまいで、共通点は黒色のバットで足を皆やられていて制服姿だってことか。
谷本>あのさ〜俺らの友達って言っても50人以上はいるよ。
    この中から探すのはちょっときつくない?
山口>そうだな・・・
谷本>!?
山口>どうした?
谷本>目が・・・目が痛い・・・
山口>大丈夫か?なんか目に入ったか?
谷本>違う・・・ああ・・・目が・・・・
 
しばらく僕の目は痛み続けた・・・・
その時僕の目に変化が!
 
谷本>見える!見えてくる!
山口>何が?
谷本>犯人が分かる!僕の目が・・・
    目?そうだ!目が・・・
山口>なんだ?目がどうしたんだ?
谷本>待って。犯人が分かるって言っても分かってきてるって感じなんだ。
山口>どういうことだ?
谷本>なんだか急に僕の頭の中で・・・考えが
    と、とりあえず犯人はこの3人の中にいるんだ!
 
 
僕の目は変わった。何かが見えるのだ。
細かいことや人のことなど・・・・・
そして今回の事件の犯人も・・・